箱推しから始まる乃木坂。単推しから始まる欅坂。両者の違いにみるマーケティング戦略論

私は坂道グループオタクである。

 

基本的にこの2つに関わるメディアや最新情報は全てチェックしている。

 

まとめサイトや掲示板はくまなく見ている。

 

乃木坂と欅坂は似ているようで様々な点で異なる部分が見受けられる。

 

その1つが「乃木坂は箱推しから始まって単推しになり、欅坂は単推しに始まって箱推しに変化する」割合が高いことにある。※これは掲示板の書き込みなどから判断しています

 

なぜ同じようなアイドルグループなのに、このような違いが生まれるのか?

 

それは乃木坂と欅坂の売り出し方、専門用語で言えばマーケティング戦略が異なるからである。

 

 

AKBの公式ライバルとしての乃木坂

 

乃木坂はAKB全盛期にライバルグループとして始まった。

 

いまや乃木坂はAKBを超えたといっても過言ではないが、当時は絶望的な差があった。

 

巨大なAKBに立ち向かうためには、個のメンバーを売り出すのではなく、乃木坂グループ全体を売り出していく必要があった。

 

そのため7福神という選抜の中の選抜の立ち位置を作り、単体ではなくグループとして売り出していく方針で市場の認知度を獲得していく。

 

6thシングルでは、さらに女性受けを目指して「生駒」から「白石」をセンター起用し、綺麗なお姉さん軍団として売り出した。

 

乃木坂の戦略は当たった。

 

乃木坂を好きになり、ハマっていくと推しメンを見つけて、さらにハマっていく。

 

乃木坂のファンはこのタイプが多いと思う。

 

サイレントマジョリティという平手一人をプッシュする最高傑作

 

欅坂のファーストシングル「サイレントマジョリティ」は、アイドル界のみならず日本の音楽史上に残る傑作となった。

 

あまりにも強いメッセージ性とパフォーマンスに話題騒然となった。

 

そして何よりもキモなのは、このMVを見たときにセンターの「平手」しか記憶に残らないことである。

 

逸材としか言いようがない最年少メンバーに興味を持つところから、欅坂のファン獲得は始まっていく。

 

平手を知ったファン予備軍は、そこから他のメンバーを知っていく。

 

セカンドシングルの「世界には愛しかない」では、平手+数名の人気メンバーを全面に押し出したMVとなっている。

 

やはり、単推しを意図している。

 

しかし、サードシングル「二人セゾン」はこれまでのMVとは異なり、箱推しを意識した内容になっている。※個人としては、過去最高のアイドルソングだと評価している

 

全てのメンバーが輝いているMVは、あまりにも印象的だ。

 

推しメンを決めるのはあまりにも難しい。何なら全員好きになった。

 

そして4thの「不協和音」。テイストは「サイレントマジョリティ」に近い。むしろメッセージの強さはこちらの方が上だ。

 

しかし、このMVも基本的には全メンバーがバランス良く出演する。

 

「欅坂って良いな。」

 

私は改めて、そう感じた。

 

マーケティング戦略を学ぶなら、アイドルは良い見本である

 

乃木坂と欅坂。

 

似ているようで異なるグループ。

 

だからこそ、秋元康はそれぞれに合った戦略で2つのグループを成功に導いてきた。

 

置かれた立場と手持ちの駒。

 

成功の秘訣はこの2つにあった戦略を考えることから始めることかもしれない。