たぶん人間が居場所を求める動物だからこそ、会社が成り立つんだと思う。

個人事業主フリーランスをやっている人に会う機会が最近増えてきた。

 

個人で営業し、案件を取ってきてさばく。自分の力があれば正社員よりもはるかに高い報酬で、かつ休みも自由に設定出来て、働く場所も選ばない。

 

かなり自由で充実した人生を送れると思うし、比較的自分のやりたいことをやれる選択だと思う。

 

このような働き方を望むサラリーマンは多いようで、そのような書籍やネット記事は人気のようだ。

 

しかし、まだまだマイノリティな選択だと思う。一般的には、このような選択が出来るのは能力が高いからであり、多くの人は当てはまらないから広まらないと考えられている。

 

しかし、世の中には、特にweb界隈では、能力が高くてもフリーランスではなく、企業に属する人が多い。

 

なぜ、彼らはフリーランスではなく、企業に属するのだろうか?

 

  • 安定が欲しいから?
  • 今やっている仕事にやりがいを見出だしているから?
  • 個人でやる自信がないから?

 

どれも正解であると思う。ただ本質的なところであるのかについては懐疑的になってしまう。

 

少し話はそれるが、人間はコミュニティに属さなければ生きていけない動物である。仕事においても、そもそもコミュニティが存在しなければ仕事は生まれない。

 

また人間はただ餌を摂取して生きて繁殖する動物ではなく、自分の意思で自分の願望を叶えたいと考える動物である。マズローの欲求階層説に則れば、自己実現なるものを達成したいと思うらしい。

 

自己実現を達成するということにおいて、基本的にはコミュニティというプラットフォームの上においてでしか人間は自己実現を達成出来ない。

 

変化球的に、俗世から解脱するという自己実現を達成したいという願望があっても、それは前提としてコミュニティがなければ達成出来ない願望である。

 

話を戻そう。結論として、個人的には「人間はコミュニティの中で居場所を本能的に求めており、企業というコミュニティにおける居場所を正社員として提供しているからこそ、正社員がマジョリティである」と思う。

 

就職も転職も、企業というコミュニティに自分の居場所を求めるが故に発生するのではないのだろうか?

 

自分の居場所をフリーランスという選択の中で誰でも見つけることが出来るようになればフリーランスはマジョリティになると思うが、その時は企業という概念の存在意義が問われる時代になると思う。

 

逆に言えば、企業の存在意義は「人間に居場所を提供出来るコミュニティであること」という前提があるのだと思う。