サービスと没入感とアイドルと

昨日wantedly award 2017に行ってきた。

 

結論言えばスゲー良かった。

 

良かったという感想の源泉にあるのは、一言で言えば「没入感」である。

 

wantedlyというサービスを通じた体験によって、様々な恩恵が受けられたわけだが、重要なのは体験を通じて生まれる「サービスに没入していく感覚」によって、持たらされたユーザーエクスペリエンスによって「良かった。wantedlyというサービスを今後も使って行きたいし、使えばより良い未来が見える」という感覚を持ち帰ることが出来たのである。

 

やはりサービスのスケールには、ユーザーエクスペリエンスを経る中での「没入感」が必須である。

 

モノ消費からコト消費と言われるが、この時代においてユーザーが求めているものは「没入感を得られるユーザーエクスペリエンス」なのだろう。

 

これが上手くいってる典型例がセールスフォースやザッポスだ。

 

セールスフォースのドリームフォースはやはり最強のビジネスフェスだと思うし、ザッポスは『ザッポス体験』を読めば、彼らの(良い意味での)異常さを目の当たりにすると思う。

 

日本ではあまり事例がないが、スペースマーケットとか良いと思うし、wantedlyも良い。

 

しかし、個人的に日本において没入感を得られるユーザーエクスペリエンスを体験出来るのは「アイドル」だというのが個人的見解である。

 

プロデューサー側から見れば、ビジネス的なゴールは「ロイヤリティカスタマー(ファン)を増やし、ライブを始めとする各種課金ポイントにどれだけ金を使ってもらうか」を最大化することである。

 

例えば、ある男性社会人(25歳)の例を見てみよう。

 

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彼はアイドルには全く興味がなく、ひたすらoasisを聞くような人間だった。

 

そんな彼は友達の影響で無理矢理に乃木坂とかいうよく分からない駆け出しアイドルの握手会に連行される。

 

そこで初めて彼は握手という行為に課金した。正直、握手にお金を払うことは今後一切止めようと思った。たかが数秒の体験に課金するくらいなら、安い六本木のクラブに課金した方がワンナイトカーニバルをファンファン出来るし、よっぽど良いわとか考えてた。

 

しかし、乃木坂には他にはない圧倒的なユーザーエクスペリエンスを得られた。

 

 

 

 

 

「やべー、ちょう可愛い」

 

 

 

この可愛さはもうそれだけで武器である。そんじょそこらのクラブに行っても一生出会えないであろう美少女がそこにいた。クラブにいる女性は最早そこから女性に感じられなくなったわけである。

 

 

 

 

 

 

 

 

そこから彼はYouTubeを毎日見るようになった。

 

気づいたら全てのメンバーの名前とか特技とか推しポイントを見つけていったらしい。

 

今では一年間毎日「乃木坂 まとめ」を検索して、最新情報を欠かさずチェックし、「みさみさ(衛藤美彩)可愛いわ~」と悦に浸るまでにロイヤリティカスタマーになっている。

 

しまいには、「みさみさお気に入りのラーメン屋に入り浸り、みさ先輩セットを注文しながら、七夕を待つ彦星のように謁見出来ることを夢見ている」らしい。

 

もはや病気だ。

 

乃木坂というサービスに没入し、乃木坂体験によって彼は毎日幸せを感じている。

 

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全てのサービスは「乃木坂体験」と同レベルにまで、「没入感」を得られるユーザーエクスペリエンスを目指すべきである。

 

勝手にユーザーが市場を作り、勝手にユーザーがグロースさせてくれる。

 

「没入感」こそ、ビジネスにおける最強の武器なのだとつくづく思う。